シンプルな使い心地

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散歩の途中、建築現場で偶然気に入った家を出会う。「いろいろな住宅メーカーのモデルハウスを見たのですが、今一つピンとこなくて、どうしよう…と迷っていたころでした。妻と近所を歩いていて、偶然、建築現場で気に入った家を見つけたんです」こう語るのはO夫さん。夫婦ともに、まず外観に引かれて足をとめたという。奇をてらわず、シンプルなデザインで、それでいて安っぽい感じはしない。2人が思い描いていたマイホームのイメージとぴったり重なった。2人で「いいねえ」としばらく見ていたのだが、妻のK子さんが「ちょっと中を見せてもらわない?」といい出した。O夫さん自身は工事の邪魔になっては悪いと思い、気が進まなかった。だが、物おじしない性格のK子さんは「兄せてもらえるかどうか、聞くだけ聞いてみない?」といいながら家の中にさっさと入っていってしまったのだった。中ではキッチンの仕上げが進行中だったが、ちょうど折りよく施主である夫婦がきており、2人は快く家の中を見せてもらうことができた。リビングは天井まである棚が作り付けになっており、全体に外観と同じくシンプルで使い心地がよさそうに見える。

家の外観やデザイン

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ツーバイフォー工法では、図のように基礎部分の上に、工場でつくられたユニットが組立てられていく。だいたいは一階から二階、そして屋根というように穂み上げられるのが普通だ。ツーバイフォー工法では、ここをチェック!家というのは断熱材、外壁、窓のつくり、屋根のかたち、庭のつくりなどで、さまざまなお化粧がいくらでもできる。もちろん、家の外観やデザインについては、最初の設計で決まる。それには立面図から完成予想図まであるので、すべてをチェックし、予算に合わせて家族の合意のうえでプランをまとめればよい。大切なのは、そのもとになる構造だ。それさえきちんとしていれば、外観はどうにでもなる。初めて家を建てる人は、タイル張りだとか、サイディングの色がどうだとかにやたらこだわっているが、そんなことは二の次だ。いくら外観が立派でも、雨水を升に流し込まずに庭にたれ流しの状態にしている家もたくさんある。家を建てるときには、その土台となる基礎工事や枠組みが大切なのであって、枝葉のことに気を遣っていると、とんでもないミスに気づかない。構造体など一般的に気がつきにくく、後からの手直しができない部分については、取り返しのつかない失敗をしないように、入念な確認をしてもらいたい。